新規プロジェクトの作成
Silverlightのアプリを作るために,SDKに"sl"というスクリプトがある。これは2つの引数をとる。言語(ruby,python,あるいはjscript)とアプリケーション名である。カレントディレクトリにアプリ名のフォルダが生成されて,その中にデフォルトアプリが生成される。ちょっと話しすぎたかな。実際にやってみよう。cmd.exeでもterminal.appでも開いて,以下のように入力する。
$ cd path/to/sdl-sdk
$ script/sl ruby photoviewer
【注意】もしWindowsを使っているのなら,パスの区切りにスラッシュ '/' ではなく '\' を使うこと。
これでたぶん"Your ruby Silverlight application was created in photoviewer"のようなメッセージが出るはずだ。同じようになったかな? 素晴らしい,先に進もう。では何が生成されたのだろうか。"photoviewer"フォルダの中には以下のようなものがある。
- index.html
- Ruby Silverlightの入れ物。何が生成されたのか気になるのなら,コメントに解説があるので読もう!
- reby/app.rb
- Silverlightのエントリポイント。このファイルはapp.xamlをレンダリングして,Rubyでちょっとしたテキストをセットしている。
- ruby/app.xaml
- アプリ用のXAML UI。実際には今回のアプリではXAMLは使わないので,後で削除する。
- ruby/silverlight.rb
- SilverlightApplicationクラスを定義し,既存のSilverlightのAPIをRubyにとってより使いやすいようにしている。これの新しいバージョンをphotoviewer-start.zipに入れてあるので,置き換えること。
- stylesheets/error.css
- まずいRubyのコードを書いて不幸なイベントが起きたとき,ブラウザに表示されるエラーメッセージを読みやすくするスタイルシート。
- javascripts/error.js
- Rubyのエラー通知機能をオフにした場合でも,このファイルが全てのエラーをキャッチして,ユーザが見苦しいアラートボックスを見なくてすむ。