AppleIIを探して(その2)

むかしむかし大手コンピュータメーカの企画部という名前の部署にいた私は,特に与えられた仕事も無かったので,「パソコンを調べるのがオレの仕事」と自分で決めた。当時の大手コンピュータメーカには,パソコンを調べようとか企画しようとか言う人間は皆無だったので,ひとりで自由にやることができたのであった。オレが入った年にアップルがLisaを出した。すぐ買った。企画部では新人のオレでも年間で数百万ぐらいなら研究用の予算が使えた。使ってみて大ショック。世の中こんなことになってんのか。で1年後今度はマックが出た。すぐ買った。このへんは以降の会社におけるオレの仕事に決定的な影響を与えたような気がする。

でマックはちょっと置いておいて,当時買ったいくつかの他のマシンがある。1つはAppleIIGS。これはAppleIIeを16ビット化したもの(CPUは65816だからスーファミと同じだね)。洗練されたデザインが印象的なマシン。もうひとつはAmiga(たぶん2000)で,こっちは見かけは無骨だったけど,とにかくソフトのパワーがすごかった。

研究予算が買ったものは1年で処分しないといけないというもったいないお化けが出そうなルールにより長期には使えなかったものの,ずっと心に引っかかっていたのであります。