図書館戦争

図書館戦争

図書館戦争

お・も・し・れー。
時はちょっと未来。「メディア良化法」が施行されたためすべての書籍はメディア良化委員会による検閲を行うことが可能になった。これにより「良くない」とされた書籍は市場から姿を消す。しかし事態を憂いた人々により制定された「図書館法」により,図書館はすべての検閲を拒否する権限を与えられ,図書館だけはメディア良化委員会に対抗する法的根拠を持つことになった。そして30年。両者の対立は武力抗争に発展し,図書館には「図書館隊」と呼ばれる部隊が配置されている。図書館は訓練設備を備え,自衛隊並みの訓練が行われている。運動能力だけがとりえの本好き熱血馬鹿の笠原郁は女子とて初めて図書館隊を第一志望にした強者。彼女をメディア良化委員会の検閲から救った「王子様」を探してきたのだ(馬鹿だ)。
美貌の同期生,堅物の上司,「日野の悪夢」を生き延びた司令,すべてのキャラが立ちまくりで,ノリは100パーセントラノベラノベらしいスピード感があって,そこに本の検閲と自由の戦いを持ち込んで,もうめちゃくちゃ燃える。ラストはもっとすごい話になるかと思ったので,そこだけが不満。頭の中に漫画化,アニメ化,映画化の妄想が走ります。ハードカバーだけどあっと言う間に読める。本好きでSF者でラノベにアレルギーがなければすぐ読め。いま読め。