嫉妬で動く世論

イラク人質事件について書いたら妙なところからリンクされたりして,政治的?なことなんか書くもんじゃないなーと思った。日本というのは嫉妬の国で,自由に好きなように発言している人は,まさに自由に好きなように発言しているということを理由にバッシングを受ける。オレは我慢しているというのに,お前らは好き勝手やりやがってというわけである。気持ちは分かる。
イラクで人質になった最初の3人と後の2人に対する世論の反応はずいぶん違った。最初の3人は本人たちの発言はまったくなく(人質になってたんだもんね),家族の発言がクローズアップされた。後の2人は,家族が最初の3人に対する世論を(おそらく)意識した発言をして,一方帰国した当人は自分たちの主張をひっこめなかった。するとたいしたバッシングは起きなかった。飽きていたのか,ユルシテヤッタのか,嫉妬が入り込む隙がなかったのか。
それで何が言いたいのかっていうと,イラクで殺害されてしまった2人のカメラマンのご家族や,曽我さんの一家の発言や行動はあまりマスコミはとりあげない方がいいと思う。取り上げ続けると,きっとまた素晴らしき嫉妬の世論が盛り上がってしまうのだ。