地上デジタル

まつもとさん日記にて「地上波のアナログが終了したらTVを卒業します」と言われているのを読む。地上デジタルは映画の仕組みをそのままテレビに持ち込もうとしているのがいけないよなあなどと漠然と思っていたのだけど,実はこれが「技術の革新によって物事が不便になる」という珍しい例だと気づいた。オープルリール→カセット,レコード→CDのように,オーディオ・ビジュアル系で生き残る技術は基本的に「便利」である*1
となると,地上デジタルはどうなるだろう。「不便な新技術」なんだけど,競合する別の技術があるわけじゃないから市場論理は働かないだろう。見捨てるのか,我慢するのか,新しい適応をするのか。自分でもどうしたいのかよく分からない。

*1:高画質・高音質・対話性などのうたい文句が伴うことは多いが