打ち合わせのアンチパターン

前にいた会社は社員数万人の大企業だったので,よーく打ち合わせをしました。そのうち打ち合わせが行き詰まるパターンがあることに気づいたので,ここに書いておこうと思う。いま書いても遅いか。

  • いきなりダメ出しをする

エンジニア集団で打ち合わせをすると実によくあるアンチパターン。ある提案についての反論をいきなり突きつけるので,それ以降の議論が萎縮して進まない。エンジニアは「すばやく反論を提出できる」ことを自分の優秀さの証明とみなしているため,よくみかけましたな。これ。(すみません。オレもやりました)

  • 反論の稀少度を無視する

反論をあげるときに「論理的な反論である」ことだけに固執して,それがどのていどの確度でおきるのかといった検証をしない。つまり10000回うまくいっても1回ダメならダメという態度。定理の証明ならそうかもしれんが,現実のプロダクトではそうじゃない・・・ってそんなこと説明しないと分からないのだろうか。

  • 「そもそも××ってなんで必要なんだっけ?」

議論を振り出しに戻す一言。これが必要なケースもあるんだけど,多くの場合「自分が分からなくなった」または「自分の力を誇示したいので振り出しに戻したい」という気持ちの表れにすぎない。

「××を実装すると機能が増えるのでユーザは使いにくくなるのではないでょうか?」ってやつ。そうかもしれない。違うかもしれない。機能が増えて喜ぶケースがなぜ無視できるかを説明しない。自分のシナリオを通すためだけの説明。

  • 議論しない

けっこういるよね。自分の主張を繰り返すだけで,議論もしなければ妥協も納得もしない。思わず「これだから日本人は・・」と,憂国の士となるワタシです。

  • 膨大な資料を作ってくる。しかも読む

そんなの配れといいたいが,会議の場ではじめて資料を読んで,はじめて議論する内容を理解する人間が多数いるのも事実ですなあ。ときどき資料がやたら面白い人がいるので,そういうときは歓迎しまーす。