文庫化

ハードカバーで買った本が文庫化されるとちょっと悔しい。最近はハードカバーが全然読めなくなったので*1,未読のまま文庫化という最悪パターンもよくある。小野不由美の「屍鬼ISBN:4103970022)」が未読のまま文庫になったときは泣けた。
日本語をテーマにした本としては抜群のオモシロさを誇る紀田順一郎の日本語シリーズ(「日本語大博物館―悪魔の文字と闘った人々(ISBN:4883090469)」など)も文庫になっている。でもこれは豊富な図番が楽しいので,ハードカバーも意味があるということにしよう。
復刊モノでは,本屋に中井英夫の「虚無への供物(ISBN:406273995X)」が山積みになっていて驚く。いまからこれが読める人がいるのかあ。うらやましいなあ。むかしの講談社文庫では一巻だったのに,今度のは上下巻に分かれている。字が大きくなったのか。
これで驚いていたら,なんと「仮題・中学殺人事件(ISBN:4488405134)」が復刊! いや,ミステリーが好きな人でこれ読んでいない人はイナイデショ? 高校のときに国産ミステリーに詳しいダチに「今まで読んだ中で一番面白かったのなに?」きいたら,かえってきた答えが,これと坂口安吾の「不連続殺人事件(ISBN:4041100135)」だったっけ。

*1:ハードカバーは通勤時に読めない。家には子供がいるので読めない