[rubykaigi2009] RubyKaigi2009では海外スピーカセッションに参加しよう!
だってもったいないじゃん。直接見たり聞いたり話したりできる機会はそうあるもんじゃない。id:artonさんやid:kakutaniさんの話なら,きっとまた聞けるヨ! 英語が分からなくても,プレゼンには日本語訳が入っているし,通訳スタッフがいるから質疑応答も日本語でも大丈夫(だと思う)。つーわけでオイラ的注目セッション。
- Using Git and GitHub to Develop One Million Times Faster
なんかすっかり時代はGit。Gitのスゴイところを見せつけてくれるみたい。Scott ChaconはGitHubを運営するLogical Awesomeの人。もうすぐApressからGitの本を出す。
- From Rails to Rack: Making Rails 3 a Better Ruby Citizen
発表はEngine Yardの人。Rails3では,Webフレームワークやライブラリの下層にRackが採用されている。Rackは「フレームワークのフレームワーク」で,フレームワークを部品化してくれる。SinatraとRailsを組み合わせたり,ActiveRecordは別のORマッパーに切り替えたり,ActiveSupportは普通のライブラリみたくRailsを離れて利用することもできるようになる。そんなRackの解説。Rails3のスニースプレビュー付き。Yehuda KatzはRails3プロジェクトのコアメンバー。「jQuery in Action」の著者で,もうすぐ「Rails3 in Action」が出るはず。
- Sequel: SQL in Ruby
ちょっと地味。SequelはActiveRecordのようなORマッパーだけど,クエリーの構文がARに比べるとずっとrubyっぽい。つーかruby。だから「SQL in Ruby」なのね。Jeremy EvansはSequelのメンテナ。その他にもRubyのライブラリをたくさん開発している。http://www.infoq.com/jp/news/2008/11/sequel-ruby-db-toolkit
- Sinatra: The Framework Within
大流行した小型フレームワークの中で一番評判のよかった(オイラ評価)のがSinatra(あ「Sinatraはフレームワークじゃなくてライブラリです」って書いてある)。Railsに比べてかなり簡単にWebアプリが書ける。ちょっとしたサイトはSinatraで充分だったりします。もちろんRack対応。Aaron Quintはsinatra skeleton generator,sinatra-gen,JavaScriptで書かれたマイクロフレームワークSammy.jsの作者。http://code.quirkey.com/
- NeverBlock and I/O Concurrency in Ruby
Ruby 1.9で導入されたFiberを利用したIO多重化ライブラリがNeverBlock(Ruby 1.8にも移植されているのかな)。Mohammad A. Aliは,NeverBlockの作者であり,エジプトのソフト会社eSpaceのCTO。並列性の研究者でもある。http://www.espace.com.eg/ http://www.infoq.com/jp/articles/fibers-neverblock-revactor
- JRuby Update 2009
RubyのJava実装であるJRubyの1.0がアナウンスされたのもRubyKaigiでした。日々進化するJRubyの現状報告。Thomas EneboはJRubyの開発者。JRubyをRubyの最高のJVM実装にすることを目指している。Nick SiegerはProject Kenai(Sunのクラウド環境)におけるJRubyプロジェクトのリーダー。http://kenai.com/projects/jruby/pages/Home
- How Lazy Americans Monitor Servers
『怠け者のアメリカ人がどうやってサーバを監視しているのか』。タイトルがいい。James Edward Gray IIはFasterCSVなどの作者。