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Ajax on
Rails" は,
Railsの
Ajax機能を解説した本。
Railsで
AjaxといえばRJS(
Railsで
JavaScriptをあまり直接に使わずに
Ajaxを活用する仕組み)なわけですが,"
Ajax on
Rails"では
Ajaxの簡単な解説,
Railsで採用されている
AjaxライブラリであるPrototypeと
Script.aculo.usの解説から入り,RJSの概要を述べています("RJSは他の
Javascriptライブラリと異なって
Ajaxのレスポンスとして
Javascriptを返すのがユニーク"なんて記述があって,ああなるほどと思ったり)。この本の面白いところはここからで,RJSの詳しい使い方にいくかと思うと,
Ajaxの
ユーザビリティ(どんなシーンで使うべきか,使わざるべきか),テストと
デバッグ,セキュリティ,性能という,
Ajax開発でついいい加減になりそうなポイントの解説になります。確かにここはかなり勉強になる。そんでもっていよいよRJSの解説かと思うと,いきなり
Rails+RJSで組んだ実アプリのソース(3種類)とその解説になっています。つまりグダグダ説明するより実例でという方針のようです。
大変素晴らしい本だと思うのですが,RJSの具体的な使い方を細かく説明していない点をどう評価すべきか悩むところです。とはいえ今のところ代わりになる本も無いようですし,ワタシはこの本を側において使ってます。